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シーユレーター

どうしようもなくやってくる別れに対して、「受け入れる」と「拒絶する」の間にある新たな選択肢として 「『再開の可能性』を抱え続ける」という態度が「シーユレーター」である。

人は人と関係することでその人のなかに存在し続ける。存在は別れたあとも残るものであり、「再開を願う気持ち」がかすかにでもあれば、それが完全になくなるということはない。やや強引に解釈すれば、「再開の可能性」を抱え続ける限り本質的な別れは存在しないともいえる。

一人の女優が主演舞台『シーユレーター』の稽古に取り組む数ヶ月の間に、彼女の内部に起こる「別れの捉え方」の変化を描く。周囲の人々と接するなかで、彼女はそれぞれの人々にとっての「別れ」について考えることとなる。

「シーユレーター」とは、「別れ」のなかにある「また会える」という事実を強調し、それを永遠の決別と捉えないためのおまじない。 これは彼女が「シーユレーター」の意味を知るまでのお話。

老若男女未来学園は、かながわ短編演劇アワード2023に「シーユレーター」という作品を上演した。天野は映像演出を担当し、主人公が持つスマートフォンからの映像をリアルタイムで処理・加工し、背景のスクリーンに映し出した。「別れの捉え方」という作品のテーマに合わせ、「人が人を見る目線」を俳優の 持つカメラを通した映像としてスクリーンに投影し、舞台上の光景と同時に観客の視線にも自然に入る形で可視化した。

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Credit

企画: 老若男女未来学園

 

出演: かすがいこと子

    七星束子(青年団/劇団サカナデ)

    森悟

作・演出: 森悟

テクニカルディレクション: 今井染

テクニカルエンジニア: まこぼうず

音楽・音響: 山田碩人

照明: うめだ(劇団バッカスの水族館)

演出助手: 小藤琴

老若男女未来学園 プロジェクトページからの抜粋

Exhibition

かながわ短編演劇アワード2023

2023.3.25 - 3.26

at KAAT神奈川芸術劇場

第二回本公演(ハイパーポジティブ)

2023.5.20 - 5.21

at SCOOL

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