UNLABELED 

Camouflage against the machines

監視資本主義社会が到来しようとしている。 タクシーに乗れば、 見た目の性別で、 髭剃りのCMを押し付けられ、 空港では、人種を特定され、 危険人物のラベルを貼られる。 日常のあらゆる振る舞いがデータ化され、 効率化や利益の追求のために用いられる。 一方、 我々は情報の搾取から身を守る術を持たない。 カモフラージュ(擬態)が要る。 アイデンティティを搾取する社会を生きていくための服が要る。

 監視資本主義社会が到来しようとしている。監視カメラは公共の場だけでなく、家の外にも設置され、我々の行動は常に監視されている。パーソナルデバイスの普及は、気づかないところで、インターネット上の個人の行動を、全てデータとして記録、社会の効率や利益のために搾取する為にも使われている。物理的な身体もまた、例外ではない。個人を特定する生体データ技術や画像認識技術の発達に伴い、実空間の情報も瞬時にデータ化され、私たちのプライバシーは常に脅かされている。この時、物理的な身体、あるいは衣服を身に纏うという物質的な行為はどのような意味を持つのであろうか。そうした問いを投げかける為に、私たちはAIに誤認識されやすい衣服”UNLABELED”を制作した。この服を纏うと、監視カメラを通して人間として認識されなくなり、データ化される事を防ぐ事ができる。不特定の街を行き交う人々だけでなく、監視カメラやその背後にあるAIの目が、私たちに向けられている現代において、衣服を身に纏うという行為によって自らの人権を守ることができるのではないだろうか。

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Credit

Creative Direction: Nao Tokui

Creative Direction: Naoki Tanaka

Technical Direction: Makoto Amano

Design Direction: Hanako Hirata

Engineering, Machine Learning: Ryosuke Nakajima

Design Assistant: Yuka Sai

Technical Support: Yusuke Yamada

Garment Design: Shun Matsunaga

Planning: Risako Kawashima

Exhibition Produce: Ryo Miura

Music: Reo Anzai

Photo: Ryo Hanamoto

Exhibition

Media Ambition Tokyo 2020

2020.2.28 - 3.8

at SHIBUYA QWS

Award

 

文化庁メディア芸術祭 エンターテイメント部門 審査委員会推薦作品

ISCA2020 デジタルコンテンツ部門 優秀賞

60th ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS Creative Innovation GOLD